とよはしまちなかスロータウン映画祭
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2002映画祭レポート
上映映画・アンケート集計
2002上映映画
2002上映映画
開催期間:2002年11月30日〜12月22日(毎土曜日5日間)
上映会場:旧スカラ座、旧豊橋西武東宝
上映作品:10本、総上映回数:30回、総入場者数 5,893名

まちなかに映画館が帰ってくる
初めて手がけた映画祭企画
*写真をクリックすると拡大表示されます。
スカラ座、満員だよ。立ち見だよ。

200席が満員の大盛況2002年11月30日。とよはしまちなかスロータウン映画祭の初日。映画祭を企画した豊橋JC(青年会議所)副理事長(当時)の石川誠さんは「立ち見の出る映画館」を合言葉に初日に臨んだ。「客は集まるのか?」「喜んでもらえるのか?」。石川さんは恐る恐る客席を確認した。

200席を超える旧スカラ座の客席は観客の熱気で包まれ、数十名の立見まで。石川さんは感極まって、旧豊橋西武東宝を担当していた担当副委員長(当時)の野口勝巳さんに電話をした。「スカラ座、満員だよ。立ち見だよ。すごいよ」。

40に手が届く男たちの涙。映画祭を大成功させるまでには、いろんなドラマがあった。

箱もある。技師もいる。あとはフィルムだ

昭和48年当時の豊橋西武東宝かつての豊橋には10館以上もの映画館があったが、2001年には最後のまちなか映画館・スカラ座も閉館。今は郊外にシネコンがあるのみだ。スカラ座と豊橋西武東宝は、閉館した今も客席や機材が残っている。当時の映写技師もいる。箱はある、映写機もある、フィルムをまわす人もいる。あとはフィルムだった。

野口さんたちは「とよはしシネマトーク倶楽部」の主催者・若杉彰さんに相談した。映画祭の予定は11月。すでに8月も終わろうとしていた。映画に精通した若杉さんでも「こいつは大変だな」と感じた。しかしJCメンバーたちの熱意に心を動かされ、若杉さんは快く協力を引き受けた。早速フィルムの選定に取り掛かった。

「風に逆らう流れ者」ポスター当時のポスターフィルムを10本借りるのは全体予算を考えると厳しかったが、石川さんは上映候補の一本であるオール豊橋ロケの映画「風に逆らう流れ者」に目を向けた。小林旭扮する主人公が魚町のヤマサちくわ本店の二階に下宿する設定の映画だ。早速ヤマサちくわに交渉し「スポンサーになってもらえないか」と依頼。快く賛同してもらえた。

それから石川さんは、他の9本の映画もスポンサーを集めようと奔走。映画1本につき1社という異例のスタイルで、豊橋の名だたる企業がスポンサーになってくれた。ビジネスのためではなく、豊橋のまちのため、純粋に協力してもらえた。

映画のないまちは、活気がありません。

関連イベント期待以上に大成功を収めたスロータウン映画祭は、2003年からはJCからは独立したイベントとして市民有志による実行委員会を立ち上げた。若杉さんは会長、石川さんは事務局長、野口さんは事務局次長として今年も実現に向けている。

「悪戯に規模を追いかけるのではなく、豊橋の市民による市民のためのイベントとしてローカル色を生かした映画祭にしたい」と石川さん。

「中高年の人も気軽に歩いて来れる場所で、いい映画を見て、おいしいものを食べる。最高の娯楽だと思いますよ。まちなかに映画がなくなったら活気がなくなってしまいます。お客さんが泣いたり、笑ったり、表情を感じられる。映画が好きなのに、なかなか見られない人にも喜んでもらえる映画祭にしたいですね」と若杉さん。 豊橋らしさを生かした個性的な映画祭として、この土地に根づいていきそうだ。


「スロータウン映画祭2002」上映作品と協賛企業

トンネル(豊橋日独協会)
山の郵便配達(ユタカ自動車学校)
カサブランカ(オーギヤグループ)
ポネット(豊橋鉄道株式会社)
ニューシネマパラダイス(中部ガスグループ)
風に逆らう流れ者(ヤマサちくわ株式会社)
いちばん美しい夏(東海交通株式会社)
赤穂浪士(株式会社平松食品)
ラブレター(株式会社まきやす)
蒲田行進曲(豊橋信用金庫)


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