第17回とよはしまちなかスロータウン映画祭レポート
2019年1月13日(日)〜2月17日(日)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT他
一昨年に主会場を「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」に移し、それに伴い開催期間も1〜2月に変更して以来3度目の開催となりました。
PLATの素晴らしい施設と劇場スタッフの皆さんの献身的なサポートのお蔭でスムーズな運営が出来、またお客様にもPLATでのスロータウン映画祭を認知いただき、新しい会場での環境にお慣れいただくことが出来たと思います。今回は一般上映に加え、5つのイベントを開催し、期間中の有料イベントの入場者数は6,693名となり、これまで最高の前回第16回映画祭(6,413名)を大幅に上回りました。
オープニングイベント:1月13日(日)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
「宮本信子 新春シネマ&トーク 〜十三日和。宮本信子といい話。〜」
ご主人の故伊丹十三監督にちなんで13日に開催された映画祭初日のイベント。伊丹監督と宮本信子さんの代表作『タンポポ』、『マルサの女』の2本上映し、上映後宮本信子さんのトークショーをお楽しみいただきました。トークショーでは、伊丹監督の撮影現場でのエピソードを披露。また、名古屋育ちの宮本さん、学生時代のバスケットボール部の思い出にも触れ、偶然会場に来ていたバスケットボール部でご一緒されたご友人との再会という嬉しいハプニングも。約1時間のトークショーの最後は、伊丹作品公開の舞台挨拶で恒例だった宮本さんによる迫力の三本締め。新春を彩る華やかなオープニングとなりました。
一般上映:1月19日〜2月17日(土・日曜8日間)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
前回から当日券の販売を中止、前売り券(通し券、単券)のみの販売となったことも影響し、前売り券の発売開始から10日間足らずで予定数を完売しました。
8日間で全16作品(24回上映)を上映し5,331名を動員、過去最高の入場者数となりました。2回上映の作品では、一昨年のオープニング・ゲストで昨年8月に惜しくも亡くなられた樹木希林さん出演の新作邦画『モリのいる場所』が一番人気、昨年のオープニング・ゲストの三浦友和さん出演の新作邦画『羊と鋼の森』、新作洋画『グレイテスト・ショーマン』がこれに続きました。1回上映作品では、旧作洋画『サウンド・オブ・ミュージック』、『裏窓』、新作洋画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』、『あなたの旅立ち、綴ります』の4作品がそれぞれ満員御礼となりました。
上映映画別の入場者数はこちらからご覧ください。
アフターアワーズ(1):1月26日(日)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
「バーフバリ 王の凱旋(インターナショナル版)王を称えよ!豊橋でも称えよ!」
東京や名古屋などでは浸透した感のある「絶叫上映」が地方都市でどう評価されるかを心配しましたが、チケットは早々に完売。当日は、映画祭スタッフ全員で映画の登場人物に仮装しお出迎え。上映開始前には来場者全員に景気づけのインドワインやライムソーダを振る舞い、鈴とサイリウム・ライトをプレゼントしました。前説でスタッフから絶叫上映に関する説明と「バーフバリ!ジャイホー!」の掛け声の練習をしっかり行い、その効果もあって初体験のお客さんが大半だったにも関わらず、上映中は皆さん終始拳を振り上げ絶叫し、会場は大いに盛り上がりました。
ライブ&バー(1):2月3日(日)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
「民謡クルセイダーズ ライブ!〜民謡しなけりゃ意味ないね in Toyohashi〜」
東京西部、横田基地のある街「福生」の生まれで、あのピーター・バラカンさんも絶賛した、日本民謡とラテン・リズムを融合させた10人編成のゴキゲンなグループ、「民謡クルセイダーズ」の豊橋初ライブ。「佐渡おけさ」から始まり、「会津磐梯山」まで怒涛の12曲を演奏。会場は興奮に包まれ、観客が踊りうねりました。アンコールの「炭坑節」につづき、最後はボーカルで民謡歌手でもあるフレディ塚本さんのソロ、「相撲甚句」で締めくくりました。
アフターアワーズ(2):2月9日(土)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
「石川慶「十年 Ten Years Japan」シネマ&トーク 〜凱旋上映 異才の映画監督、故郷で語る vol.2〜」
昨年に続く豊橋出身、石川慶監督のシネマ&トーク第2弾。今年も前売り券は完売。ご家族や同級生、母校時習館高校関係者、地元映画ファンで埋め尽くされた会場で、最新作『十年 Ten Years Japan』(是枝裕和監督総合監修、5話からなるオムニバス作品、うち『美しい国』を石川監督が脚本・監督)の上映前に舞台挨拶をいただきました。その後のトークショーでは、ご自身の近況、「徴兵制」をテーマにした理由、是枝監督の制作への関わりなどについて触れ、最後に今秋公開の次回作『蜜蜂と遠雷』(出演:松岡茉優、松坂桃李ほか)についてお話いただきました。
ライブ&バー(2):2月16日(土)@Bolero ボレロ吾妻家3階
「ピーター・バラカン トーク&DJイベント Vol. III わが青春のサウンドトラック」
昨年、一昨年に続く、バラカンさんのトーク&DJ第3弾。前売り券は昨年同様発売初日に完売。バラカンさんの幼少時代から聴いてこられた音楽の数々、エピソードのひとつひとつが魅力的で、あっという間の2時間でした。バラカンさんのブラック・ミュージックへの傾倒は、子供の頃お母さんが聞いていたビリー・ホリデーやレイ・チャールズが潜在的に影響していたとのこと。結局、バラカンさん15歳までで時間切れとなり、ご本人から「続きは来年に!」と仰っていただきました。来年のVol.IVが今から楽しみです。
まちなかシネマルシェ:映画祭チケット販売箇所、PLAT、まちなかの飲食店で配布
「歩いて行ける!ランチマップ」(映画祭パンフレット)
映画祭パンフレットに、メイン会場である穂の国とよはし芸術劇場プラット周辺で、映画やイベントの合間や鑑賞の後に、歩いて行ける美味しいランチのお店を11店舗掲載しました。スロータウン映画祭開催期間中にチケット持参でお食事をされた方にはお得な特典があるお店も。プラットを中心としたまちなかのお勧めの飲食店を紹介し、豊橋の魅力を発信しました。
その他の活動
プレイベント(計11企画)2018年〜2019年
会議・懇親会(計31回)
- 実行委員会全体会兼懇親会
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- 3回開催(2018年6月27日/9月26日/11月28日@ボレロ)
- フェアウェルパーティ
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- 理事会
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- 3回開催(2017年6月7日/8月29日/10月24日@ボレロ)
- 正副会長事務局会議
- 24回開催@豊橋商工会議所
とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会
会長 石川誠
撮影:山下将司 他
東日新聞ニュース・過去最多の入場者数に感謝
東愛知新聞ニュース・前回を大きく上回る入場者