ここが見所

コンサート・フォー・ジョージ(2003年/デヴィッド・リーランド監督)

山本光伸

実行委員会 副会長
(株) 小倉屋 顧問

静かなるビートル、ジョージ・ハリスンが亡くなったのは2001年11月29日。その1年後にジョージの妻オリヴィアと盟友エリック・クラプトンの呼びかけでトリビュート・コンサートが開催された。そして、その模様は映像化されたのだが、当時DVDでの発売のみで、日本では劇場公開はされなかった。しかし、ジョージ生誕80年に当たる昨年、高音質リマスター版として、妻オリヴィアと息子ダニーからのメッセージも新しく挿入され、初めて劇場公開された。

クラプトンを筆頭に、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、トラヴェリング・ウィルベリーズで共演したトム・ペティやジェフ・リン、そしてあの有名なビートルズの「レット・イット・ビー・セッション」の屋上ライブでキーボードを弾いたビリー・プレストン他、数々の素晴らしいミュージシャン達が集結し、名演を繰り広げた。

特筆なのが、息子ダニーがアコースティック・ギターを弾き、ベテラン・ミュージシャン達と歌う姿。若かりし日のジョージに瓜二つで、それだけでウルっとしてしまう。改めて観なおすと、ジョージの楽曲の素晴らしさ、その偉大な音楽的才能を実感し、人々を魅了する彼の温かい人柄を偲ばずにはいられない。

今回、ピーター・バラカンさんのイチオシで上映を決定したのだが、劇場以外の会場での上映は珍しく、この貴重な機会をお見逃しなく。そして、バラカンさんの解説も是非お楽しみいただきたい。


上映日/2024年2月17日(土)14:30〜
協賛=本多プラス株式会社