朽ちないサクラ(2023年/原 廣利監督)
佐々木順一郎
実行委員会 会長
映画コレクション・しねとろ倶楽部 主宰
柚月裕子の小説「朽ちないサクラ」を実写化したサスペンスミステリー。愛知県警の広報職員の女性が、親友の殺害事件を独自に調べるうちに思わぬ真相と背後にうごめく公安警察の存在にたどり着く物語。
この映画は、豊橋や豊川・新城・蒲郡・幸田・岡崎など東三河各地でロケされているのが大きな特徴です。桜の満開場面は豊川市の音羽川、殺人事件場面は新城市湯谷園地、冒頭の愛知県警広報広聴課は幸田町役場、蒲郡市役所が平井中央署として、豊橋市では東三河県庁が捜査本部、豊橋市役所が愛知県警捜査一課会議室、そして豊橋駅南広場でテロ事件発生現場として撮影されています。
「朽ちないサクラ」というタイトルからは様々な意味を彷彿とさせます。
「桜」の咲きはじめから散り際のイメージが男性の生き様の象徴として、過去の日本では啓蒙された事がありました。しかしながら桜が散ってもまた春に咲き誇る朽ちない桜を思わせ、桜のように美しい心を朽ちないものとして感じさせる意味としても捉えられます。逆に桜もいつかは朽ちていくもので、人もいつかは朽ちていく命であるのに、「サクラ(警察の紋章・公安)」の正義も朽ちることなく継承されていくという意味も強く滲ませているメッセージにも感じます。
タイトルを象徴するように迫力ある演出と臨場感あふれる音楽に包まれて、スクリーンに広がる満開の桜の映像美が見所、更にラスト近く主人公の杉咲花さんと安田顕さんが対峙する場面は緊迫感溢れ、瞬きしない安田顕さんの演技は圧巻です。
この映画に重要な役で出演された安田顕さんをゲストにお招きしてのシネマ&トーク、ご当地ロケ映画「朽ちないサクラ」と共に是非ご覧下さい。
上映日/2026年2月14日(土)15:40〜
協賛=大三コーポレーショングループ