ここが見所

教皇選拳(2024年/エドワード・ベルガー監督)

湊本陽夫

実行委員会 理事
まちなかビブリオ倶楽部 代表
(株)エフエム豊橋パーソナリティ

「世界は人事で回っている」、政治・経済・文化・スポーツ、そして宗教も全て人々が興味があるのは人事だと思います。20年以上会社員をしてきた私は、恥ずかしながら実力不足で、出世には恵まれませんでした。今は独立して自由に仕事をしており、会社人事を懐かしく感じるほどです。そんな「人事」に関する究極の映画、それが『教皇選挙』です。

カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が心臓発作で死去する。そして、教会関係者は新教皇を決めるための教皇選挙(コンクラーベ)準備に入る。全世界から聖職者が集まり、スマホも持ち込めない密室でのパワーゲームが始まる。アメリカ・カナダ・イタリア(ヴェネツィア)・ナイジェリア、メキシコの枢機卿(カトリック教会の最高位聖職者)の投票が始まる。票が割れるなか、陰謀、スキャンダル、差別の数々に悩む選挙を仕切るローレンス枢機卿。一般人には程遠い、密室での選挙。定員120名のうち、規定の有効得票数を得る人物が出るまで繰り返され、会場は盗聴対策を万全にした礼拝堂で、その煙突から白い煙が出れば選出決定となる。

日本人には分かりづらい面も多いですが、単純に世界最高峰の【人事映画】として楽しんでもらいたいですね。現場に潜入している臨場感が半端ない、ピリピリした緊張感を「PLAT アートスペース【礼拝堂】」で、体感してください。

映画ならではのドラマティックな展開もあり、そしてラストの誰が教皇に選ばれるか・・・それは、あなたの目で確認してください。会社人間ではない私にとっては、無縁の人事のことですが、興味深い映画でした。改めて実感しました、「世界は人事で回っている」。


上映日/2026年2月14日(土)9:30〜
協賛=豊橋倉庫グループ