オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター(2004年/ジョエル・シュマッカー監督)
その時の衝撃は今でも忘れない。大学時代、ロンドンでアンドルー・ロイド・ウェバーのミュージカル「オペラ座の怪人」を見た時、ゴンドラで降りてきたファントムが歌いだしたその美しい声。天使の声とはこのことだと実感した。あの時のファントムは誰がやっていたのだろう。その時は調べることもしなかったが、音楽は胸に焼き付いた。CDはもちろん買って、繰り返し聞いた。
この映画では、聞き馴染んだその音楽の数々が美しい映像を伴って次々と流れる。ガストン・ルルーの小説の映画化というより、ミュージカルの映画化だ。ファントム役のジェラルド・バトラーの歌声は、残念ながら私の思い出の中のファントムとは違ったが、水準の高い音楽にうっとりしている間に物語は進む。
神出鬼没のファントムに翻弄される人々。ヒロイン・クリスティーヌのやさしさ。舞台の時、英語で聞いてもわからなかった部分も字幕付きではっきりわかって、ストーリーも堪能できる。でもやはり圧巻は歌声の美しさ。実は、日本で一度舞台を見たときは、歌がイマイチで楽しめなかった苦い思い出がある。たっぷりの物語をさらにたっぷりの歌声で心行くまで楽しめる。
ミュージカル映画としておすすめの1本である。
上映日/2026年1月25日(日)13:30〜
協賛=ユタカサービスグループ