35年目のラブレター(2025年/塚本連平監督)
スロータウンシネマ初日一本目となる本作は、実話を基にした人間ドラマ。
貧しい家に生まれ、ほとんど学校に通えなかったため、読み書きができないまま大人になってしまった主人子・西畑保(笑福亭鶴瓶)。どんな時も寄り添い支えてくれた最愛の妻・皎子(原田知世)に、これまでの感謝の気持ちを込めた手紙を書きたい。保は定年退職を機に一大決心し、夜間中学に通い文字を学び始める―。
「君は、僕と結婚して、幸せでしたか?」
たどたどしくも、一文字一文字と書いては消してを繰り返すひたむきな保と、それを見るともなく見守る皎子は結婚35年目を迎えていたのだが・・・。
パソコンやLINEに慣れ、手紙はおろか手書きの文字を書く機会さえ随分と少なくなった昨今。映画は、直筆で気持ちを伝えることの大切さとともに、いくつになっても何かを始めるのに遅いことはないということを教えてくれる。
舞台となる奈良ののどかな風景や柔らかい関西弁、若かりし頃の保と皎子を演じた重岡大毅と上白石萌音の瑞々しい演技も、映画の世界観とマッチしていて心に沁みる。また今回、ふるさとロケ応援企画でお越しいただく俳優・安田顕も出演しており、保を温かく励ましながら指導する夜間中学の教師を演じている点にも注目していただきたい。
映画祭もおかげさまで今回で第24回目。上映作品はもちろん、それにまつわるトークショーや音楽で多くの皆様にお楽しみいただければ幸いです。
上映日/2026年1月24日(土)9:30〜
協賛=株式会社物語コーポレーション