ここが見所

よだかの片想い(2021年/安川有香監督)

髙須大輔

(株) 豊川堂 代表取締役社長

第23回とよはしまちなかスロータウン映画祭のクロージング上映は、地元豊橋出身の松井玲奈さん主演の「よだかの片想い」。

直木賞作家・島本理生の恋愛小説を映画化。顔のあざにコンプレックスを抱く女性アイコが、恋をきっかけに自身と向き合い、不器用ながらも懸命に生きるヒロインを描く物語。主人公アイコには役者・小説家・豊橋ふるさと大使として大活躍の松井玲奈さん、彼女が思いを寄せる映画監督を中島歩が演じる。

この映画の特長は、人との関係性を築くこと、自分をさらけ出す表現の世界に入ること、自分そのものを受け入れることといった2020年代の「私たちの物語」として見事に映像化されたといえます。松井玲奈さんが原作に惚れ込んで映画化が実現したエピソード。真っすぐな視線と凛とした美しさを併せ持つ役者松井玲奈の魅力がたっぷりに表現されています。アイコを温かい視線で見守る先輩ミュウ役の藤井美菜、アイコの研究室の教授・安達役の三宅弘城の好演も光る。

上映後は、ふるさとゲストシネマ&トークとして松井玲奈さんをゲストに、上映作品「よだかの片想い」の話題や朝ドラ「エール」「おむすび」から小説家としてのお立場など話題に事欠かないトークをご堪能いただきます。そしてトークの進行は、2024年に創立150周年を迎えた「本の豊川堂」髙須大輔が担当致します。まさに豊橋トークとして身近に感じて頂けると思います。是非お楽しみ下さい。


上映日/2025年2月22日(土)16:00〜
協賛=大三コーポレーショングループ