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とよはしまちなかスロータウン映画祭の新たな試みとなる、専門家による解説付き上映を行いました。生と死や、父と子の関係をテーマにしたブラックコメディー風味のインド映画『ガンジスに還る』を上映後、豊橋在住インド映画研究家の高倉嘉男がインド文化や作品の解説を行いました。入場者は206名と盛況で、解説後に設けられた質疑応答の時間でも客席から活発な質問が寄せられました。

映画は各国の文化に深く根ざしています。字数などさまざまな制限がある字幕だけではなかなか全てを伝えきれません。地域文化の専門家から物語の背景になっている文化について解説を受けることで、作品の理解が深まり、当事国の文化への関心が湧きます。単に映画を上映するだけでは集客が難しくなってきている昨今、解説付き上映のような付加価値のある上映形態は今後の映画祭の在り方を占う上でも重要な試みでした。

特にインドは古くから文明を育んできた土地であり、現在でもユニークな文化を保持しています。さらに、世界最大の映画大国でもあります。今回、そんなインドで作られた良質な映画を詳しい解説付きで鑑賞したことで、観客の皆さんはより作品の理解が深まり、さらに魅了されたのではないでしょうか。