冒頭のたけしさん、某映画賞について「あんな変な持ち回り受賞みたいなのじゃなくて、こっちは各地の誰も知らない映画祭が10も審査員になって選んでんだから」と恒例の毒を吐いたあと、カンヌでパルムドールを受賞した是枝監督「万引き家族」について、「日本の低予算の作品、作風は違うが小津さん的な真実を映す日本らしい映画が世界で評価されるのは嬉しい」とご挨拶。
主演男優賞のリリー・フランキーさん。トロフィーを受け取り「樹木希林さんは、数々のトロフィーを電気スタンドに作り変えて自宅に置いてた。僕に『あなたは東スポっぽい』と言って、『歩いても 歩いても』で受賞された時のトロフィー型電気スタンドをくれた」と話すと、助演女優賞の松岡茉優さんは「私は希林さんに『あなたはこれからいくらでも自分で取れるでしょ』と言われた。これを電気スタンドにしたいと思います」と笑いを誘いました。
2017年のオープニングゲストにお越しいただいてから、希林さんには特別な身内感を勝手に抱いている私たち。受賞されたスターたちから逸話が聞けるととてつもなく嬉しく思うのです。
え?え??ええ???
まさかの!?
あ?あれ?あれあれ??
松坂桃李さんは舞台のお仕事中のため、「孤狼の血」のプロデューサーさんへ、表彰状(ちゃんと噛まずに読めました!)目録、トロフィーをお渡しし、握手も。
登壇してしまえば一瞬ですが、表彰状は書かれてる内容が全て違うし、すぐそこにたけしさんがいるしで、この上なく緊張いたしました!
無事に任務完了でやれやれ。
今回、もう1本注目の集まった作品は「カメラを止めるな!」。監督賞に上田慎一郎監督、新人賞にしゅはまはるみさん。
登壇された上田監督にたけしさんは「(以前)ヘタウマだなんて失礼なことを言ったけど、もう1回見直したら筋振りと裏が見事に計算されてて、謝りたい」とメッセージを送り、上田監督からは「20歳の頃、大阪のバイト先のおっちゃんに自主映画を見せたところ、その人が『オフィス北野の部長に見せたら、たけしさんがお前のこと欲しいと言ってる。海外の仕事もあるから英語も勉強して』と言われ、バイトやめて英語勉強して、でも全部ウソだったんですけど、もう大阪にいる理由もないんで上京した。今あるのは、たけしさんのお陰です」とおもしろエピソードを披露。
話題賞の純烈さん
話題賞のあの会長さん
特別賞で新日本プロレスの棚橋弘至さん
日本芸能大賞として笑福亭鶴瓶さんがご登壇。たけしさんと鶴瓶さんの生2ショットは貴重。
今回もたけしさんの日本映画に対する深い敬愛と笑いに包まれる会場のムードが温かい授賞式でした。