NEWS

第23回とよはしまちなかスロータウン映画祭の本番スタートでの最初のゲストイベントは、女優の傍ら多数の著書もあり多岐にわたる活動で俳優として貴重な存在の片桐はいりさんをお招きしての「片桐はいりトークin豊橋」。映画を愛する片桐はいりさんの魅力をお楽しみ頂く企画として実現しました。

1月25日（土曜日）穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペースにて開催。
チケットは発売早々に完売となり片桐はいりさんの人気の程が伺えたのですが、開場時に片桐はいりさんが自ら「もぎり」をされ、サプライズでの登場に250名を超えるお客さまは大喜び。現在も現役もぎりのベテランらしくチケットもぎりの「ピッ！」という音が何とも心地よい響きがとても印象的でした。

上映作品はご自身が主演の「もぎりさん」。映画館スタッフと映画ファンたちの映画館あるあるを、東京の映画館「キネカ大森」ゆかりの映画人によって映画化されたショートムービー集。映画と映画館そして映画好きな人々の素敵な関係を描きつつ、「街の小さな映画館が元気になるように！」と願いを込めた作品として全12話からなる作品を一気見でご覧頂きました。

そして上映後に片桐はいりさんの登壇、映画祭実行委員会の前川みどりの進行で始まり、50本以上ご出演された映画やお芝居、映画館などのお話をユーモアまじえてたっぷりとして頂きました。

今後は、全国の映画館を今回上映の「もぎりさん」と映画のお話で巡回したいと語られる片桐はいりさん。エッセイストとしても執筆活動を行い、映画「かもめ食堂」撮影中のエピソードなどをつづった2006年「わたしのマトカ」、ご自身の映画愛をつづった「もぎりよ今夜もありがとう」が映画雑誌キネマ旬報に長期連載されて映画ファンを喜ばせたエッセーが有名です。2010年単行本として出版されて第82回キネマ旬報ベストテン読者賞を受賞されました。映画愛にあふれたトークは正に「もぎりよ今夜もありがとう」に相応しい素敵な時間でした。ご来場されたお客さま、そして片桐はいりさんに感謝申し上げます。