スロータウン映画祭20周年記念特別『ピーター・バラカン SPECIAL』!まん延防止等重点措置発令下にもかかわらず、いつも通りの穏やかな笑顔でバラカンさんは豊橋にやって来てくれました。
1部はバラカンさん解説付『メイキング・オブ・モータウン』上映。バラカンさんはお客様と一緒に映画鑑賞をされた後、客席からの登場です。モータウンサウンドの存在意義、バラカンさん個人のモータウンにまつわる思い出、出演するミュージシャンや、彼ら彼女らを支えたバックミュージシャン、プロデューサー、作曲家、スタッフについて、また、当時の時代背景やデトロイトという街について、そして、バラカンさんのお気に入りアーティスト等々、とても興味深いお話を聞くことができました。
2部はいつものトーク&DJイベントですが、今回は特に『“cheers pb”へようこそ 』というタイトルをつけさせていただきました。”cheers pb”とは、雑誌BRUTUSの2021年の「音楽と酒」特集で、「もし、バラカンさんが音楽バーを開いたら」という設定で名づけられた架空の音楽バーの名前です。
今回の企画段階の想定では、コロナ禍が落ち着き、以前のようにお酒でも楽しみながらバラカンさんのお話と音楽を楽しもうという期待を込めたつもりですが、結果的には第6波の影響で、それも叶わぬこととなりました。
内容は『わが青春のサウンドトラック〜ロンドン編』の最終回ということで、いつもの真摯で優しいバラカントークと上質な音楽を楽しんでいただけたと思います。
お客様とのコミュニケーションを大切にするバラカンさんですが、今回も直接のやり取りを控えなければならず、ご本人にとっては不本意な流れとなりましたが、せめてもと思い、バラカンさんへのメッセージカードを参加者に書いていただき、ラジオ番組の投稿の感覚で、バラカンさんに読んでいただき、お答えいただきました。少しでも交流ができたのではないかと思っています。
4回にわたった『ロンドン編』がひと段落したので、来年はどんな企画で行こうか、今から考えていきたいと思います。来年もバラカン・ファンの皆さんに楽しんでいただけるよう、知恵を絞りますので、ご参加の程よろしくお願いいたします。
最後に、このような状況にもかかわらず、ご出演いただいた、ピーター・バラカンさんには改めて深く御礼申し上げます。
とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会副会長・山本光伸