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2/1(土)ふるさとゲスト/豊橋ふるさと大使・菅原浩志監督&宗田律シネマ&トークを開催しました!

とよはしまちなかスロータウン映画祭 ふるさとゲスト
■映画上映「ぼくらの七日間戦争」
■豊橋ふるさと大使・菅原浩志監督&宗田律シネマ&トーク
開催日:2025年2月1日(土)
会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

宗田 理さんのご子息・宗田 律さん


今年度のふるさとゲスト第一弾は、昨年4月にお亡くなりになった作家の宗田理先生を偲び「元豊橋ふるさと大使 宗田理 追悼 豊橋ふるさと大使・菅原浩志監督&宗田律シネマ&トーク」を開催しました。

最初に宗田理先生の代表作であり、先生と同じく豊橋ふるさと大使の菅原浩志監督のデビュー作でもある「ぼくらの七日間戦争」を上映。公開された昭和63年当時、14歳だった宮沢りえさんの初々しい演技と大人たちの常識を超え、スクリーンいっぱいに暴れまわる子どもたちの姿は、多くの観客を笑顔にしてくれました。

上映後行われたトークイベントでは、宗田理先生のご子息である宗田律さんが、生前に先生が着用されていたカーディガンを着用して登壇されました。律さんから「『ぼくらの七日間戦争』が出版されたのは、父が50歳を過ぎてからで、その後も子どもを主人公にした多くの作品を発表できたのは、子どもたちの気持ちを理解し、代弁し続けたことにあるのではないか」と話されました。また、「こうした気持ちを持ち続けたことが95歳まで活き活きとした人生を送れた理由ではないか」とも話され、来場者からは驚きの声があがりました。

菅原監督からは『ぼくらの七日間戦争』の撮影にあたり「先生に相談せずに原作にはない戦車を登場させた。自由にやらせてもらった。何か言われるのかとドキドキしていたが「活字に書けない映像を描くことこそ映画だ」とにこにこしながらすごく喜んでくれた」という撮影秘話が披露されました。律さんからも「大学で映画を学び、将来は映画監督を目指していた父には、映画は監督のものであるという考えがあったのではないか」とお話になりました。

市政施行100周年記念映画「早咲きの花」も宗田理先生の複数の原作を基に菅原監督が映像化した作品でした。撮影当時、東京の大手出版社に勤務していた律さんは、先生からの要請で会社を退職し、映画製作を手伝うことになったというエピソードを披露されました。

また、会場には菅原監督の監督作品『ぼくらの七日間戦争』『ほたるの星』『早咲きの花』の美術監督をされ、日本アカデミー賞最優秀美術賞も受賞された小澤秀高さんがサプライズ登場され、撮影の思い出や苦労話などを披露されました。

最後に律さんから「豊橋は父が作家業を始めた場所であってとても大切な場所だった」と話され、豊橋を大切に思っていた先生のお気持ちを作品、トークを通じて会場全体で感じられるイベントとなりました。

とよはしまちなかスロータウン映画祭 実行委員会運営理事 山口德之

菅原浩志監督



進行:前川みどり(とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会理事/(株)エフエム豊橋パーソナリティ)

小澤秀高美術監督



撮影:山下将司