映画祭レポート

第20回とよはしまちなかスロータウン映画祭レポート

2022年1月30日(日)~2月27日(日)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT

記念すべき第20回でしたが、年度初めより感染の第4波、第5波が続き、実行委員会では前年に続き感染対策や開催規模に悩みながらの企画となりました。
結果的に、第6波の感染拡大真っただ中の開催となりましたが、前年の経験を活かし、無事全ての企画を開催することが出来ました。


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第20回とよはしまちなかスロータウン映画祭 プレイバック


スロータウンシネマ(映画上映):2月5日〜27日(土・日曜6日間)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

スロータウンシネマでは、初めての全作品1回上映、6日間で18作品を上映しました。また近年、ネット配信の影響やお客様の世代交代等により旧作の集客が厳しいことから、初めて新作のみの上映となりました。

前回からチケット販売方法を座席指定(作品・日時指定)に変更したことに加え、第6波の感染拡大もあり、コロナ禍以前の「満員御礼」には程遠い入場者数ではありましたが、開催期間の後半には徐々に観客数を増やすことができました。







オープニングイベント:1月30日 @穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

「役所広司 シネマ&トーク ~現代映画界を彩る名優のこれまでとコレカラト~」

オミクロン株感染急拡大の中、直前まで事務所側と実参加は可能か?との交渉を重ね、リモート出演を想定しての回線テストまで行いましが、結果、東京からお車で来豊いただくこととなり、関係者一同胸を撫でおろしました。先ずは2本の主演作、『峠 最後のサムライ』と『Shall we ダンス?』を上映。前者は、コロナ禍で2020年より公開を延期しており、この日は一般公開に先駆けた先行プレミア上映となりました。

トークショーでは、2017年のTVドラマ『陸王』の撮影で豊橋を訪れたことに触れ、「その節は大変お世話になりました」とお礼。『わが母の記』で親子を演じた樹木希林さんの女優魂や、「役所」の名付け親でもある無名塾の師匠・仲代達也さんとの出会い、ご自身の原点でもある時代劇に対する想いなどが語られ、1時間はあっという間に過ぎました。最後に役所さんから「これからもこうした地方の映画祭を応援し、映画文化をぜひ支えて下さい」という激励のお言葉をいただき、観客の大きな拍手で幕を閉じました。





アフターアワーズ(1):2月5日(土)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

「監督・今泉力哉×脚本・大橋裕之『街の上で』ライブ副音声上映」

今泉監督と蒲郡出身の漫画家・大橋さんの二人がタッグを組んだ『街の上で』を上映しながら、撮影時の様子や裏話などをライブで語っていただく意欲的な取り組み。撮影現場での柔軟な対応や思いがけない効果音、想定外のリアクションや反響など、リアルにたっぷり語っていただきました。





アフターアワーズ(2):2月12日(土)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

「石川慶『Arc アーク』シネマ&トーク異才の映画監督、故郷で語る vol.3」

豊橋出身の石川監督を迎え、前年公開の映画『Arc アーク』の上映。同作の撮影秘話とともに、今年公開を控える最新作『ある男』についても貴重なお話しを伺いました。終盤には監督からは、映画祭20周年に対するお祝いのお言葉をいただくとともに、「ぜひまた新作を引っ提げて、スロータウン映画祭に帰ってきたいと思います」という力強いお言葉もいただきました。





アフターアワーズ(3):2月26日(土)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

「『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』〈手を叩き足を踏み鳴らす♪〉参加型上映」

スタッフ一同、黒の上下に銀色のベストという劇中の聖歌隊のコスチュームを身にまとってお客様をお出迎え。コロナ禍のため、声を上げ歌うことこそ出来ませんでしたが、会場はアレサの歌声に合わせてリズムを取り、体を揺らし、拍手で応え、参加型上映を存分に楽しみました。





ライブ&バー(1):2月19日(土)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

ピーター・バラカンSPECIAL
「第1部:ピーター・バラカン解説付き『メイキング・オブ・モータウン』上映」

今回で6回目のご出演となるピーター・バラカンさんの映画祭20周年記念特別企画。第1部ではモータウン・レコードの歴史を描くドキュメンタリー映画上映後にバラカンさんからの解説をいただきました。バラカンはお客様と一緒に映画鑑賞をされた後、客席からの登場。モータウンサウンドの存在意義、バラカンさん個人のモータウンにまつわる思い出、出演するミュージシャンについてなど、興味深いお話を伺いました。





ライブ&バー(2):2月19日(土)@穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

ピーター・バラカンSPECIAL
「第2部:ミュージック・バー 『“cheers pb”へようこそvol.6 わが青春のサウンドトラック』」

第2部は恒例のトーク&DJ。今回のタイトル、“cheers pb”は「もし、バラカンさんが音楽バーを開いたら」という設定で名づけられた架空の音楽バーの名前。『わが青春のサウンドトラック〜ロンドン編』の最終回ということで、いつもの真摯で優しいバラカン・トークと上質な音楽を楽しみました。最後は参加者からのメッセージカードにラジオ番組の投稿の感覚でお答えいただきました。





ギャラリー:1月29日(土)〜 2月17日(土)@豊橋市まちなか図書館3階

「とよはしまちなかスロータウン映画祭20回の歩み展」

映画祭の期間中、昨年11月にオープンしたばかりの豊橋市まちなか図書館において開催。これまでの上映作品のポスターや映画祭の資料とともに振りかえりました。





まちなかシネマルシェ:映画祭チケット販売箇所、PLAT、まちなかの飲食店で配布

「歩いて行ける!ランチマップ」(映画祭パンフレット中面掲載)

映画祭パンフレットに、メイン会場であるPLAT周辺で、映画やイベントの合間や鑑賞後に、歩いて行けるランチの美味しいお店12店舗掲載しました。
例年通り、映画祭開催期間中にチケット持参でお食事をされた方にはお得な特典があるお店もありました。


その他の活動

スピンアウトトークライブ、その他(計4企画)

2021年

6月27日(日)
俺たちデトックス女子会出張編in豊橋7
(久保ミツロウ、能町みね子出演)@豊川堂 本屋の二階/ネット配信
7月25日(日)
ここにこ芝生シアター〜星空映画会〜
(『ひつじのショーン UFOフィーバー!』上映)@ここにこ芝生広場
8月13日(金)〜
22日(日)
「ポスターでみる宇宙SF映画の世界展」
@豊橋市民文化会館 2階展示室
8月28日(土)
『だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!』3巻発売記念!佐野妙先生トークイベント
(佐野妙出演)@豊川堂 本屋の二階




会議・懇親会(計39回)

正副会長事務局会議
35回開催(2021年4月〜2022年2月@豊橋商工会議所)
理事会
33回開催(2021年7月書面決議/9月書面決議/10月27日@豊橋商工会議所)
全体会兼懇親会
1回開催(2021年11月10日@ノスタルジア)







とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会
会長 石川誠

撮影:山下将司、寺部浩章 他